私自身、子どもの頃は好き嫌いが多い「偏食っ子」でした。見た目で判断することが多く「食わず嫌い」が原因で、食べない料理が多くありました。
母親とよくお菓子作りしていたことや、母親と姉が栄養士であったため、「栄養士」という資格に興味を持ち、栄養系の短期大学に進学。
大学での学びや実習を通して未来のある子どもに関わる現場で働きたいと思い、保育園に就職しました。その後、学校栄養士へ転職し、給食が子どもたちとって「生きた教材」であることを知り、「食育」の大切さをより実感しました。
当時、「栄養士なのに好き嫌いがある」とは恥ずかしくて言えず、苦手な献立の日も給食を残さず食べるようにしたところ、食わず嫌いで避けていた料理がおいしいことに気が付きました。
子どもの偏食は「食わず嫌い」のことも多いですが、それは自然なことなんです。子どもは大人よりも様々な食と出会う経験が少ないため、「警戒心」から「食わず嫌い」が起きていると感じています。
子どもの警戒心を和らげることで、「一口食べてみよう!」と挑戦できることもあでしょう。その挑戦をサポートできるような「簡単にできるちょっとしたコツ」を、栄養士と子育ての経験を活かして広めたいと思っています。
「食」は料理をしたり、食べたりすることだけではありません。食べ物の産地や行事食の由来、地域ごとの食文化の違い、食べると体の中でどのような働きをするかなど、食は様々なことと繋がっています。
偏食や少食など、食で悩んでいるママやパパ、そして子どもの気持ちに寄り添いながら、親子で「食って楽しい!」と、食に興味を持ち、家族みんなの元気な毎日のお手伝いをしたいと考えています。